この展示は、劇作家パク·チョヨルの代表作《パクチョヨルとオジャングンの爪》を中心に彼の人生と作品世界にスポットを当てています。
故パク·チョヨル(1930-2016)は、咸鏡南道咸州郡で生まれ朝鮮戦争中に韓国に渡り、約13年間軍人として服務し、除隊後は劇作家として活動しました。1974年に執筆した戯曲《オジャングンの爪》は、自分が経験した戦争の傷と故郷に対する懐かしさをユーモアとアイロニーで描いた作品です。「戦争」と「軍隊」を素材にしたこの作品は、冷戦体制の深化と反共産理念が強調された時期、「不穏な問題作」と見なされ、長い間公演されませんでした。1988年、14年ぶりに劇団ミチュによって初演されたこの作品は、1989年の百想芸術大賞で大賞、作品賞、演出賞、戯曲賞を受賞し、作品性を認められました。
1980年代後半、パク・チョヨルは「演劇台本の事前規制」問題を本格的に取り上げ、「表現の自由運動」を主導し、地方演劇祭の導入、日韓間の演劇交流、創作劇の活性化に努め、演劇界の発展に貢献しました。
今回の展示を通じてパク·チョヨルと代表作《オジャングンの爪》を深く理解する時間になることを願います。